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1月22日 23時07分
スペイン北東部のカタルーニャ州の州議会は、先月の州議会選挙で独立支持派が過半数を占めたことを受けて、新しい州の首相の候補に中央政府に解任されたプチデモン氏を提案すると発表し、プチデモン氏が選ばれることになれば強く反対する中央政府との対立が再び深まることが予想されます。
スペイン北東部のカタルーニャ州では去年、一方的な独立宣言を可決した州議会が中央政府によって解散させられたことを受けて、先月、州議会選挙が行われ、独立支持派が過半数の議席を獲得しました。
新たに選ばれた州議会のトレント議長は22日、各党と意見を交わした結果として、新しい州の首相の候補に、独立支持派の最大政党の党首で、去年、中央政府によって州首相を解任されたプチデモン氏を提案すると発表しました。
プチデモン氏は独立運動を主導したとして国家への反逆行為の疑いなどで逮捕状が出ていて、ベルギーに滞在していますが、トレント議長は「プチデモン氏が候補になることへの正当性に疑問はない」と述べました。
しかし中央政府はプチデモン氏の就任に強く反対し、プチデモン氏が選ばれればカタルーニャ州の自治権を停止する措置を続ける考えを示していることから、対立が再び深まることは避けられない情勢です。
新しい州の首相を決める投票は今月中に行われる見通しで、その行方が注目されます。