http://www.asahi.com/articles/ASL1J6VYFL1JULBJ011.html
物質をナノレベル(10億分の1メートル単位)で解析し、性質の解明に役立つ次世代の放射光施設について、文部科学省の有識者委員会は18日、2020年代の運転開始に向け、総額340億円で建設を進めるべきだとする報告書をまとめた。創薬や新材料の開発に役立つとされ、宮城県などが誘致に向けて動き出している。文科省は今後、建設に向けた検討を進める。
次世代施設は、国内最高性能の放射光施設「SPring8」(兵庫県)の光の100倍の輝度を目指し、物質の性質がより詳しく分かる。高性能な新しい触媒や磁石、電池の材料などを見つけるのに役立つと期待される。米国や台湾、スウェーデンでは稼働済みで、日本は出遅れていた。
今回まとめる報告書では、産業利用を想定し、計画当初から協力できる地域や民間企業を募集した上で、国が約200億円、地域や企業が約140億円の建設費を負担すると試算。建設方針の決定後、5年以内の完成を求めている。
政府の来年度予算案には、次世…
残り:169文字/全文:576文字
物質をナノレベル(10億分の1メートル単位)で解析し、性質の解明に役立つ次世代の放射光施設について、文部科学省の有識者委員会は18日、2020年代の運転開始に向け、総額340億円で建設を進めるべきだとする報告書をまとめた。創薬や新材料の開発に役立つとされ、宮城県などが誘致に向けて動き出している。文科省は今後、建設に向けた検討を進める。
次世代施設は、国内最高性能の放射光施設「SPring8」(兵庫県)の光の100倍の輝度を目指し、物質の性質がより詳しく分かる。高性能な新しい触媒や磁石、電池の材料などを見つけるのに役立つと期待される。米国や台湾、スウェーデンでは稼働済みで、日本は出遅れていた。
今回まとめる報告書では、産業利用を想定し、計画当初から協力できる地域や民間企業を募集した上で、国が約200億円、地域や企業が約140億円の建設費を負担すると試算。建設方針の決定後、5年以内の完成を求めている。
政府の来年度予算案には、次世…
残り:169文字/全文:576文字