「避難呼びかけていれば…」遺族が訴え 閖上津波損賠訴訟が結審〈宮城・名取〉
1/17(水) 12:37配信
津波で家族を亡くした遺族が名取市に損害賠償を求めている裁判が、17日に結審しました。
遺族は「避難を呼びかけていれば命を落とすことはなかった」と改めて訴えました。
この裁判は津波で家族4人が死亡、または行方不明となったのは名取市の防災無線が故障して
聞こえなかったことが原因だとして、遺族が市側に6700万円あまりの損害賠償を求めているものです。
17日の最終弁論で遺族側は「名取市が防災無線の整備を怠った結果、故障し、
さらに防災無線が放送できていないことすら市は確認していなかった。
避難を呼びかける広報車の出動も議論しておらず過失があることは明らかだ」と改めて訴えました。
一方、名取市側は書面で「防災無線の整備に問題はなく消防による避難誘導も行われていた。
広報車の出動についても道路が渋滞し時間的余裕はなかった」と主張しました。
最後に原告の遺族は法廷で
「防災無線などで避難を呼びかけていれば閖上で800人近い人が命を落とすことはなかった。
名取市のような誤りを繰り返すわけにはいかない。
私たちにとって東日本大震災は終わっていない」と涙ながらに訴えました。
判決は3月30日に言い渡されます。
1/17(水) 12:37配信 仙台放送
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180117-00010002-oxv-l04
閖上津波訴訟 3月30日に判決
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20180117/4210661.html