スーツケースの底に…覚醒剤1.9キロ 沖縄県警、密輸疑いでドイツ国籍の男を逮捕
2017年12月28日 05:00
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/188862
沖縄県警暴力団対策課は27日、南アフリカから覚醒剤約1・9キロ(末端価格約1億2600万円)を密輸しようとしたとして、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)などの疑いでドイツ国籍の自称医師の男(76)=自称スイス在住=を逮捕したと発表した。県警は認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると容疑を否認しているという。今年の県内の違法薬物摘発人数は26日現在202人に達し、過去最多を更新している。
逮捕は9日付。県警や沖縄地区税関によると、容疑者は同日午後、覚醒剤約1・971キロを密輸しようとした疑い。南アフリカから中国を経由し、那覇空港行きの航空機に搭乗していた。
空港の旅具検査場で麻薬探知犬が反応したため、税関職員が調べたところ、二重底に細工されたスーツケースの底部に覚醒剤が隠されていたという。地区税関は22日、関税法違反の疑いで那覇地検に告発した。
容疑者は一人で来沖したとみられており、捜査関係者によると「人に会うために来た」などと話しているという。押収した覚醒剤は約6万5千回分の使用量に相当し、県警は県内で密売しようとした可能性もあるとみて、暴力団など組織の関与についても調べている。