保護者が費用を負担した副教材テスト1953枚を未実施などの理由から返却せず、うち1447枚を細断したとして、東京都教育委員会は27日、区立小学校の男性教諭(28)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。都教委によると、教諭は「(テスト実施の)計画を立て、進めていくことができなかった」などと説明しているという。
都教委によると、教諭は平成26年から28年3月までの間、保護者が1枚あたり数十〜千円程度負担している副教材テスト1953枚を返却しなかった。うち1378枚はテスト自体を実施しておらず、443枚は採点していなかった。
こうした状況を当時の校長(59)が把握し、28年4月に採点などを行うよう指導したが、教諭は同年6月、職員室で1447枚を細断したとされる。
都教委は当時の校長がこの状況を区教委や後任に伝えずに隠蔽したとして、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。都教委に対し、「事態が公になることを恐れ、隠蔽した」と説明しているという。今年4月、区教委に匿名の情報提供があり、発覚した。
一方、都教委はこの日、生徒に「おまえが死ね」などと言って体罰をしたとして、多摩地域にある公立中学校の男性教諭(28)を戒告処分とした。教諭は5月、2年生の理科の授業の実験中、使う必要のないマッチに火を付けた男子生徒に「おまえみたいなゴミがいると死人が出るんだよ、おまえが死ね」と言い、ノートで生徒の左頬をたたいた。
また、都教委は、28年10月ごろから今年8月までに都内の商業施設や雑貨店で複数の女性のスカート内を撮影したなどとして、板橋区立中台中の男性主任教諭(34)を懲戒免職処分とした。都迷惑防止条例違反容疑で警視庁に逮捕され、罰金30万円の略式命令を受けている。
配信2017.12.27 18:22更新
産経ニュース
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