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12月20日 5時14分
ドイツの首都ベルリンで去年、クリスマス・マーケットにトラックが突っ込み12人が死亡したテロ事件から19日で1年となり、事件のあった広場では犠牲者の名前を記した階段の除幕式が行われ、メルケル首相らが犠牲者を追悼しました。
ベルリンでは去年12月、大勢でにぎわう中心部のクリスマス・マーケットにチュニジア人の男がトラックで突っ込むテロ事件があり、12人が死亡しました。
事件から1年となった19日、現場となった広場では、犠牲者の遺族やメルケル首相らが出席して、犠牲者の名前を記した階段の除幕式が行われました。また、階段から広場の石畳にかけて被害者が負った深い傷を表すブロンズ製の亀裂も刻まれています。
この事件を巡っては、治安当局が実行犯の男がテロを計画しているおそれがあると把握しながらも、関係機関の連携不足が原因で事件を阻止できず、遺族への情報提供も不十分だったとして批判が出ています。
メルケル首相は、こうした批判を念頭に、「きょうは悲しみの日であり、うまくできなかったことの改善を決意する日でもある」と述べ、再発防止を誓いました。
治安当局は、シリアとイラクで過激派組織IS=イスラミックステートに加わったおよそ320人の戦闘員がドイツに帰還していて、今後、治安上の脅威になるとして警戒を強めています。