【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)高橋宗男】トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定してから2回目の金曜日となった15日、パレスチナ自治区各地や東エルサレムで、イスラム教の集団礼拝後に抗議行動が展開された。デモ隊は相次いでイスラエル軍と衝突し、ガザ地区などでパレスチナ人4人が死亡した。首都認定以降の1日の死者数としては最も多い。一連の衝突や空爆で死亡したパレスチナ人は8人となった。
ロイター通信などによると、ガザ地区ではイスラエルとの境界近くの衝突で2人が死亡した。このうち1人は車いすに乗って抗議していた男性だった。東エルサレムでも1人、ヨルダン川西岸ラマラではイスラエル治安部隊員にナイフで襲いかかったとして1人が射殺された。パレスチナ保健省は300人以上が負傷したとしている。
イスラエル境界に近いガザ地区東部シュジャイヤ地区で右足を負傷したラマダン・シャクサさん(21)は「歩いていて突然転倒した。ふくらはぎを撃たれた」と病院で毎日新聞に語った。同じ地区にいたマフムード・アブトーハさん(16)は「イスラエル兵は見境なく銃撃してきた。実弾もあったと思う」と話した。
ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏は14日、ハマスの創設30年式典で、トランプ氏が認定を撤回するまで抗議行動を続けるよう呼びかけており、暴力の連鎖が懸念される。
配信2017年12月16日 10時38分(最終更新 12月16日 12時17分)
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20171216/k00/00e/030/277000c
ロイター通信などによると、ガザ地区ではイスラエルとの境界近くの衝突で2人が死亡した。このうち1人は車いすに乗って抗議していた男性だった。東エルサレムでも1人、ヨルダン川西岸ラマラではイスラエル治安部隊員にナイフで襲いかかったとして1人が射殺された。パレスチナ保健省は300人以上が負傷したとしている。
イスラエル境界に近いガザ地区東部シュジャイヤ地区で右足を負傷したラマダン・シャクサさん(21)は「歩いていて突然転倒した。ふくらはぎを撃たれた」と病院で毎日新聞に語った。同じ地区にいたマフムード・アブトーハさん(16)は「イスラエル兵は見境なく銃撃してきた。実弾もあったと思う」と話した。
ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏は14日、ハマスの創設30年式典で、トランプ氏が認定を撤回するまで抗議行動を続けるよう呼びかけており、暴力の連鎖が懸念される。
配信2017年12月16日 10時38分(最終更新 12月16日 12時17分)
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20171216/k00/00e/030/277000c