http://www.sankei.com/smp/west/news/171212/wst1712120096-s1.html
三重県総合博物館(津市)は12日、国内で生息が確認されていない珍しいハチが同館の敷地で見つかったと発表した。イネの害虫として知られるウンカやヨコバイに寄生するホソクビカマバチ属の一種で、1997年に中国雲南省で発見されて以来、世界で2匹目としている。
同博物館は「三重での発見は、この種が好む照葉樹林が多く残されているためと考えられ、各地で発見の可能性もある。分布や生態の解明が期待される」としている。
同博物館によると、見つかったハチは体長約5ミリ。9月9日、敷地内の林で、昆虫調査に参加していた九州大の大学院生辻尚道さん(22)が採取した。ハチの分類が専門の九州大農学研究院の三田敏治助教(35)が調べた結果、赤茶色っぽい脚や、カマのような形をしている前脚などの特徴から、国内で分布が知られているニホンカマバチではなく、ホソクビカマバチの一種と判明した。ウンカなどにとっては天敵だが、人に危害を加える心配はないという。
同博物館は、ハチの標本を22日から来年1月31日まで無料で展示する。辻さんは「身の回りに珍しい虫がいることに気付いてもらえば」と話している。
三重県総合博物館(津市)は12日、国内で生息が確認されていない珍しいハチが同館の敷地で見つかったと発表した。イネの害虫として知られるウンカやヨコバイに寄生するホソクビカマバチ属の一種で、1997年に中国雲南省で発見されて以来、世界で2匹目としている。
同博物館は「三重での発見は、この種が好む照葉樹林が多く残されているためと考えられ、各地で発見の可能性もある。分布や生態の解明が期待される」としている。
同博物館によると、見つかったハチは体長約5ミリ。9月9日、敷地内の林で、昆虫調査に参加していた九州大の大学院生辻尚道さん(22)が採取した。ハチの分類が専門の九州大農学研究院の三田敏治助教(35)が調べた結果、赤茶色っぽい脚や、カマのような形をしている前脚などの特徴から、国内で分布が知られているニホンカマバチではなく、ホソクビカマバチの一種と判明した。ウンカなどにとっては天敵だが、人に危害を加える心配はないという。
同博物館は、ハチの標本を22日から来年1月31日まで無料で展示する。辻さんは「身の回りに珍しい虫がいることに気付いてもらえば」と話している。
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