NO:04768 12月8日 『トランプ大統領の愚かな決断』 [2017年12月07日(Thu)]
http://blog.canpan.info/jig/archive/6440 *アメリカという世界最大の国家、その偉大な国家の偉大な大統領であるトランプ氏は、歴史に記録される大きな間違いを犯した。それはある意味では、
正しいのだろうが、結果は悪いことだけを、生み出そう。*
*それは、イスラエルの首都はエルサレムだ、と認めたことだ。それに伴い、アメリカ政府はテルアビブからエルサレムに、大使館を移転する方針だ。
それが、結果としてイスラエルによる、エルサレム全域の支配を許し、イスラエル・パレスチナ問題は、永遠に解決されなくなってしまおう。
*エルサレムは大分前に、PLOとイスラエル政府が合意した1967年戦争以前の国境画定以来、エルサレムを東西に分け、イスラエルは西エルサレムを、
そしてパレスチナ側は東エルサレムを、自分たちの領域だとしてきた。*
*しかし、現実はこの合意とは全く異なり、イスラエルは近年、東エルサレムに居住する、パレスチナ人の追放を進めている。危険家屋の解体、土地の
整備などを口実にして、パレスチナ人の住宅や店舗を破壊し続けており、東エルサレム周辺の土地には、次々とユダヤ人の入植地が、建設されてきている。*
*そうした現実を直視しないでというか、無知なままでトランプ大統領は、今回の決定を下したのだ。『パレスチナ人たちよ騒ぐな、お前たちにも国家を
持たせてやる!』と言わんばかりの、傲慢な進め方だ。*
*トランプ大統領が考えているといわれる、パレスチナ国家の領土は、ヨルダン川西岸地区の多分、15〜20パーセント程度ではないのか、しかも、
その土地はずたずたに区切られており、パレスチナ国家が出来たとしても、イスラエルの領土を通過しなければ、相互にたどり着けないのだ。*
*故アラファト議長は『エルサレムに行こう、あそこは俺たちの国家の首都だ。』とパレスチナ人たちに訴え、励まし続けていた。その彼はもういない。
いまそのアラファト議長の夢が、まさに夢で終わりそうなのだ。*
*今回のエルサレムをイスラエルの首都とする決定は、アラブ世界だけではなく、世界中のイスラム教徒と国家を、敵に回すことになった。アラブ連盟は
緊急会議を開き、トルコのエルドアン大統領もOIC(イスラム諸国会議)の開催を、呼び掛けている。*
*意外なことに、イスラム世界の盟主と自認しているはずの、サウジアラビアの反応は不明確だ。多分に、ムハンマド・サルマン皇太子のアメリカや
イスラエルとの関係改善が、影響しているのであろう。しかし、そのことはムハンマド・サルマン体制を、危険に追い込むのではないか。*
*パレスチナ人の蜂起(第三次インテファーだ)が始まるだろう、と警告する国もある。『テロリストにとって今回のトランプ大統領の決定は、好都合なものだ。』
と評する専門家もいる。『戦うしか問題解決の方法は無い。』という乱暴な主張が表舞台に飛び出し、イスラム大衆の支持を集めるようになるからだ。*
*その過激な考え方はアラブ世界に限らず、アフリカでも東南アジアでも、中央アジアでも広がり、欧米のイスラム教徒の間にも広がって行こう。それは
まさに世界大戦という様相であろう。それだけの危険の種を撒いたことを、トランプ大統領は分かっているのであろうか。忘れてならないことは、
エルサレムはイスラム教徒だけの問題ではなく、キリスト教徒にとっても聖地であることから、ユダヤ人の独占に反発して当然の、大問題だということだ。*
*イランのハメネイ氏は『やがてパレスチナ人が勝利するだろう。』と語った。そうであろう。人類の歴史は、時間をかけながらも、正しい方向に向けて、
動いているからだ。*
Ex-intelligence official: Turkish state silently followed planning of Hrant Dink murder
トルコの元諜報員:トルコ政府はフラント=ディンク殺害計画を黙認した
https://news.am/eng/news/424836.html МИД Турции назвал решение США признать Иерусалим столицей Израиля «безответственным»
トルコ外務省はエルサレムをイスラエルの首都として認める米国の決定を「無責任」と述べる
https://news.am/rus/news/424987.html トルコで拘束されたヘムシン人のアルメニア人が声明を発表
https://news.am/arm/news/424855.html