毎日新聞 2017年11月28日 地方版
https://mainichi.jp/articles/20171128/ddl/k28/040/399000c
法人税計約3600万円を脱税したとして、大阪国税局がともに姫路市の皮革製造会社「水源」、「良品生産」と同社の徳永浩明社長(55)=同市=を法人税法違反などの疑いで神戸地検に告発したことが27日、分かった。水源は民事再生法を適用していた時期に脱税していた。
徳永社長は水源の前社長で、両社の実質的経営者。関係者によると、水源は2015年5月期までの3年間、取引先に架空の請求書を発行させる手口で約2600万円の法人税を免れた。良品生産は16年9月期までの2年間、同様の手口で同税と地方法人税計約900万円の支払いを免れたとされる。
水源は資金繰りが悪化し、10年に神戸地裁姫路支部に民事再生法の適用を申請。14年までに良品生産に皮革製造事業を引き渡す形で再生手続きを終えた。2社は既に修正申告済みで、加算税は計約1100万円とみられる。【山崎征克】