【イスマイリア(エジプト北東部)=金子靖志】350人近い死傷者を出した24日のテロ事件は、金曜日の集団礼拝でにぎわうモスク(イスラム教の礼拝所)が狙われた。
信者であふれるモスクを包囲した武装集団は、手投げ弾を投げ込み、逃げまどう人を次々に射殺していった。
「あらゆる場所から攻撃され、多くの人が逃げ切れずに死んでいった」。現場近くで襲撃を目撃した大学生イブラヒム・アブドラアジーズさん(21)はこう振り返った。
現場はシナイ半島主要都市アリーシュの西約40キロにあるビルアベドのラウダモスク。イスラム教の中でも、戒律ではなく神との精神的なつながりを重視するとされる神秘主義(スーフィズム)の信奉者が集まるモスクとして知られる。
地元メディアによると、当時、約400人の信者が金曜礼拝に集まり、モスクに入れない信者らが周辺の路上にあふれていたという。
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治療をうける少年
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追加そーす
http://yomiuri.co.jp/world/20171125-OYT1T50099.html