http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171126/k10011235881000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_005
11月26日 7時02分
サウジアラビアの首都リヤドで、漫画やアニメといったポップカルチャーをテーマにした初めてのイベントが開かれ、日本のアニメグッズや、サウジアラビア人が制作したイラストなどが展示・販売され、人気のキャラクターにふんした若者らでにぎわいました。
サウジアラビアでは漫画やアニメは規制されていませんが、イスラム教の厳格な解釈や伝統的な価値観に基づく統治の影響で、男女を問わず参加できる大規模なイベントの開催は、ほとんど認められてきませんでした。しかし、サウジアラビア政府が去年4月、娯楽産業の振興にかじを切ったことを受けて、首都リヤドでは25日までの3日間、ポップカルチャーをテーマにした初めてのイベントが開かれました。
会場には、日本のアニメの登場人物をあしらった文具やおもちゃなどのグッズや、サウジアラビア人が制作したイラストなどが展示・販売され、人気のキャラクターにふんした若者らでにぎわいました。また、王室と関わりの深いプロダクションのブースでは、日本企業と共同制作している現地の民話を題材にしたアニメの予告編が紹介され、注目を集めていました。
サウジアラビアでは、日本人の講師を迎えて若手クリエーターの育成を図るなど、日本と提携する動きが活発になっています。ホラー作品を出展した地元の漫画家は「私の作品は以前、サウジアラビアで理解されることはなかったが、今は世の中が確実に変わりつつある。この業界の先駆者である日本とぜひ連携したい」と話していました。