【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は10月31日、東部ニューヨークで起きたトラック暴走テロを受け、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に連なるテロリストの入国を阻止するため、外国人に対する入国審査を厳格化するよう国土安全保障省に指示した。ニューヨークが2001年の米同時テロに続き大規模テロ攻撃の標的になったことで、トランプ政権が移民・難民の入国規制を再び推し進めようとするのは確実だ。
トランプ氏はツイッターで「ISが米国に舞い戻ったり入ったりしてくるのを許してはならない。もうたくさんだ!」と強調。米国がISを「中東など各地で打ち負かした」と指摘しつつ、「米国で(テロ)は認めない!」と断じた。
米軍当局者やテロ専門家は、ISは「首都」と称してきたシリア北部ラッカの陥落などで「疑似国家」としての組織体は崩壊したものの、構成員や思想的同調者は健在であるとして、「依然として重大な脅威」(ダンフォード統合参謀本部議長)であるとの見方で一致している。
米政府が特に警戒するのが、IS構成員が米国に入国したり、米国内の個人がISの思想に共鳴したりしてテロを実行することだ。
ただ、トランプ政権が過去3回にわたり発令した、中東・アフリカ諸国からの移民・難民に対する入国規制措置は、「宗教差別の意図がある」などとして連邦裁判所によって執行を差し止められてきた。
これに対しトランプ氏は今回、入国審査の厳格化について「政治的に公正であろうとするのは結構だが、この場合は話が違う」と述べ、リベラル派勢力などが人権上の配慮から入国規制に反対するのを強く牽制。米世論の間でもトランプ氏の主張への同調姿勢が強まる可能性もある。
配信2017.11.1 20:10更新
産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/171101/wor1711010038-n1.html
トランプ氏はツイッターで「ISが米国に舞い戻ったり入ったりしてくるのを許してはならない。もうたくさんだ!」と強調。米国がISを「中東など各地で打ち負かした」と指摘しつつ、「米国で(テロ)は認めない!」と断じた。
米軍当局者やテロ専門家は、ISは「首都」と称してきたシリア北部ラッカの陥落などで「疑似国家」としての組織体は崩壊したものの、構成員や思想的同調者は健在であるとして、「依然として重大な脅威」(ダンフォード統合参謀本部議長)であるとの見方で一致している。
米政府が特に警戒するのが、IS構成員が米国に入国したり、米国内の個人がISの思想に共鳴したりしてテロを実行することだ。
ただ、トランプ政権が過去3回にわたり発令した、中東・アフリカ諸国からの移民・難民に対する入国規制措置は、「宗教差別の意図がある」などとして連邦裁判所によって執行を差し止められてきた。
これに対しトランプ氏は今回、入国審査の厳格化について「政治的に公正であろうとするのは結構だが、この場合は話が違う」と述べ、リベラル派勢力などが人権上の配慮から入国規制に反対するのを強く牽制。米世論の間でもトランプ氏の主張への同調姿勢が強まる可能性もある。
配信2017.11.1 20:10更新
産経ニュース
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