10月27日 16時28分
アメリカのマティス国防長官が韓国を訪れて、南北の軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)を視察し、北朝鮮の核・ミサイル開発を強く非難するとともに、「われわれの目標は戦争ではない」と述べて、北朝鮮に非核化に向けた交渉に応じるよう求めました。
アメリカのマティス国防長官は27日、韓国に到着し、南北の軍事境界線にあるパンムンジョムを視察しました。
マティス長官は、韓国のソン・ヨンム(宋永武)国防相から現地の状況について説明を受けたあと演説し、「北朝鮮では、抑圧的な体制がほかの国々を破局に陥れると脅すために核兵器を追い求め、人々の自由と尊厳を否定し、束縛している」と厳しく非難しました。
そのうえで、「われわれの目標は戦争ではなく、完全かつ検証可能で後戻りのできない朝鮮半島の非核化だ」と述べ、北朝鮮に非核化に向けた交渉に応じるよう求めました。
マティス長官は28日、韓国と定例の安全保障会議で今後の北朝鮮への対応を協議することにしていて、北朝鮮の核・ミサイル開発を食い止めるため、引き続き圧力を強めていくと見られます。
アメリカ軍は、空母3隻が北朝鮮情勢への対応にあたる第7艦隊の管轄海域に入ったほか、来月から最新鋭のステルス戦闘機F35を沖縄の嘉手納基地に展開させるなど活動を活発化させています。
![【米韓】マティス米国防長官 南北の軍事境界線のパンムンジョム(板門店)を視察 YouTube動画>2本 ->画像>4枚](http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171027/K10011200201_1710271629_1710271631_01_02.jpg)