10月27日 8時39分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171027/k10011199701000.html
![【国際】ローマ法王が国際宇宙ステーションの飛行士と交信 [画像] ->画像>2枚](http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171027/K10011199701_1710270920_1710270922_01_02.jpg)
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が、国際宇宙ステーションの宇宙飛行士たちとビデオ中継で交信し、国籍や生まれ育った環境が異なる隊員たちが力を合わせて任務に当たる姿をたたえました。
フランシスコ法王は26日、バチカン宮殿で国際宇宙ステーションに滞在しているアメリカやロシア、それにイタリア出身の6人の宇宙飛行士とビデオ中継で交信しました。
用意されたモニターには、隊員たちの姿が映し出され、フランシスコ法王は「果てしない宇宙を前に、人間の存在をどのように感じるか」などと問いかけました。
これに対しアメリカ人の隊員の1人は「大気圏の薄さを見ると、人間がいかにもろいものか実感します。
宇宙には国境も紛争もなく、国際宇宙ステーションでは国籍の異なる隊員が協力して働いていて、私たちのこうした姿が世界中の人たちの手本になればうれしい」と答えました。
フランシスコ法王は、25分間にわたった交信中、何度もうなずきながら隊員たちの話に耳を傾けました。
そして最後に「あなたたちは小さな国連のような存在です。一人一人が力を合わせてより大きな力を生み出す姿は人類の模範です」と述べ、
アメリカ、トランプ政権の「自国第一主義」に象徴される内向きな姿勢が世界で広がる中で、国籍や生まれ育った環境が異なる隊員たちが力を合わせて任務に当たる姿をたたえました。