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岐阜県が開発した高級柿「天下富舞」の初競りが26日、名古屋市中央卸売市場北部市場(愛知県豊山町)で行われ、名古屋市の青果卸業者が最高級品を2個54万円で競り落とした。出荷は2年目で、昨年は2個32万4千円だった。
JA全農岐阜によると、岐阜ゆかりの織田信長が唱えた「天下布武」が名前の由来。一般の柿が糖度16度前後なのに対し、天下富舞は18度以上で、ナシのようなさくさくとした食感を特徴としている。
最高級品は糖度が25度以上あり、松坂屋名古屋店の店頭に並ぶ。今年は信長の岐阜城入城450周年を記念し、ランクの高い1万円以上(3個セット)のものは、金色の化粧箱に入れ販売される。通常は1個千円から購入できる。11月上旬までに2千個の出荷を見込んでいる。
JA全農岐阜の担当者は「天候不順が続いたが生産者の努力で甘みの凝縮した柿になった。日本一の商品にしたい」と話した。
配信2017年10月26日09:38
岐阜新聞
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