超大型で非常に強い台風21号について、気象庁は22日夜、23日午前3時ごろにも静岡県に上陸する見通しを明らかにした。
依然として非常に強い勢力を維持しており、紀伊半島では48時間雨量が800ミリを超えるなど記録的大雨になっている。
23日にかけては東海地方を中心に総雨量が増えることが予想され、首都圏の各路線で大幅な間引き運転が予定されるなど23日朝の通勤時間帯は大きな混乱が生じる可能性がある。
気象庁によると、台風21号は紀伊半島沖を北東へ速度を上げつつ進んでいる。静岡県や愛知県などが風速25メートル以上の暴風域に入った。
22日午後11時45分発表の予想では、23日午前3時には静岡県の御前崎付近に上陸する見込み。
関東を北東へ斜めに縦断した後、24日午前には北海道の東で温帯低気圧に変わる見通しになっている。
台風本体と活発化した停滞前線により、全国的に大荒れとなっている。
22日夜までの48時間雨量は和歌山県新宮市で800ミリを超え、この地点での観測史上1位の値を更新。
三重県尾鷲市で700ミリを超えたほか、紀伊半島の複数の観測地点で500ミリを超えた。
三重県名張市では宇陀川が氾濫。各地で避難指示、勧告が出ている。
鉄道に影響が出ている。
東海道新幹線の岐阜羽島−米原間では停電が発生、上下線で運転を見合わせている。
北陸線などでも上下30本の特急が運休している。
首都圏ではJR東日本が23日始発から京浜東北線、東海道線、京葉線、横須賀・総武快速線、中央総武線各駅停車で大幅な間引き運転を実施。
山形新幹線の一部区間や東北線、仙石線など東北地方では始発から運転を見合わせる。
JR東海も岐阜、静岡、愛知、三重の4県の在来線で運転を見合わせる。
22日午後11時現在、台風21号は潮岬の南東沖を時速約55キロで北北東へ進んだ。
中心の気圧は945ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径280キロ以内が風速25メートル以上の暴風域。
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2017年10月23日 0時25分 産経新聞