ガソリンの店頭価格が5週連続で上昇した。資源エネルギー庁が18日発表した16日時点の価格(レギュラー、全国平均)は前週に比べ0.5円高い1リットル135.5円。今年の最高値を更新した。石油元売りが4週連続で卸価格を引き上げたのを受け、多くの給油所が小売価格へ転嫁した。
上昇したのは石川、大阪など41都道府県。宮城や滋賀など4県は前週から横ばいで、神奈川と新潟の2県で下落した。最高値は沖縄の144.9円。最安値は埼玉の130.2円だった。
原油価格の上昇を受けて、元売り各社は9月中旬から卸値を4.5〜5円程度引き上げた。この間の店頭価格上昇分は3.6円。十分に転嫁が進まず、給油所がコスト上昇分の販売価格への転嫁を続けた。元売りの一部は今週、卸値を0.5円引き下げている。調査を担当する石油情報センターは「来週は横ばい」と予想する。
軽油は5週連続の上昇で前週比0.5円高の1リットル113.7円。灯油も4週連続の上昇で前週比0.4円高い同78.1円だった。
配信2017/10/18 15:58
日本経済新聞
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