中国の建国記念日にあたる「国慶節」に合わせて、日本を訪れる中国人観光客の需要を取り込もうと東京都内の免税店などでは、最近増えている個人の旅行者向けのキャンペーンを強化しています。
このうち東京・銀座の免税店では、以前は大通りに面した1階のフロアで電化製品や高級時計などを販売していましたが、売れ筋の商品が化粧品や美容家電に変わったため去年の秋、売り場を改装しました。
最近は、日本製の化粧品をセットにした商品に人気が集まり、品ぞろえも強化しているということで、1日も多くの中国人観光客が買い求めていました。40代の中国人観光客は、「友達から日本の化粧品は、いいと勧められたのでたくさん買いました。どんな商品か楽しみです」と話していました。
またこの免税店では、ビザの発給要件の緩和やいわゆるリピーターの増加で、個人で旅行する人の割合が高くなっていることから、ことしは個人旅行者向けのキャンペーンも強化しました。
インターネットで飲食店を紹介するサイトやスマートフォンを使った決済サービスの利用者を対象に割引きのクーポンを発行するなどして、個人の旅行者を取り込もうとしています。
ラオックス銀座本店の佐藤友治店長は、「最近では、事前にクーポンなどを調べて日本を訪れる個人の旅行者が増えているので、キャンペーンを強化した。国慶節には多くの買い物客に来てもらいたい」と話していました。
■中古のバッグやCDが人気
日本を訪れる中国人がショッピングを楽しむ姿は各地ですっかりお馴染みになりましたが、最近では日本のさまざまな「中古品」にも人気が出てきています。
全国で中古品の店舗を展開する「ブックオフコーポレーション」では、このところ中国からの客が増加していて、中国人向けの免税の売り上げ額は去年の同じ時期に比べて2倍に伸びているということです。
東京・渋谷の店舗では、連日多くの中国人の観光客が訪れていて、特に有名ブランドのバッグや音楽CDなどが売れ筋だということです。
会社では、日本のこうした中古品は比較的品質がよく、新品より安く購入できることが人気の理由ではないかと分析しています。
中古の音楽CDを目当てに訪れた35歳の中国人の男性は「中国でも同じような中古品はあるが、日本で実際に見て買う方が安心です。中古の店での買い物は宝探しをするみたいでとても楽しい」と話していました。
この店では中国語の値札をつくることも検討しているということで、ブックオフコーポレーションの田島和樹さんは「中国人向けの広告や宣伝などは一切行っていないのに、口コミを通じて多くの人が来店することに驚いています。中国人の旅行者の方に楽しい買い物ができる場所だと知ってもらえたのではないか」と話しています。
配信10月1日 19時35分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171001/k10011164281000.html
このうち東京・銀座の免税店では、以前は大通りに面した1階のフロアで電化製品や高級時計などを販売していましたが、売れ筋の商品が化粧品や美容家電に変わったため去年の秋、売り場を改装しました。
最近は、日本製の化粧品をセットにした商品に人気が集まり、品ぞろえも強化しているということで、1日も多くの中国人観光客が買い求めていました。40代の中国人観光客は、「友達から日本の化粧品は、いいと勧められたのでたくさん買いました。どんな商品か楽しみです」と話していました。
またこの免税店では、ビザの発給要件の緩和やいわゆるリピーターの増加で、個人で旅行する人の割合が高くなっていることから、ことしは個人旅行者向けのキャンペーンも強化しました。
インターネットで飲食店を紹介するサイトやスマートフォンを使った決済サービスの利用者を対象に割引きのクーポンを発行するなどして、個人の旅行者を取り込もうとしています。
ラオックス銀座本店の佐藤友治店長は、「最近では、事前にクーポンなどを調べて日本を訪れる個人の旅行者が増えているので、キャンペーンを強化した。国慶節には多くの買い物客に来てもらいたい」と話していました。
■中古のバッグやCDが人気
日本を訪れる中国人がショッピングを楽しむ姿は各地ですっかりお馴染みになりましたが、最近では日本のさまざまな「中古品」にも人気が出てきています。
全国で中古品の店舗を展開する「ブックオフコーポレーション」では、このところ中国からの客が増加していて、中国人向けの免税の売り上げ額は去年の同じ時期に比べて2倍に伸びているということです。
東京・渋谷の店舗では、連日多くの中国人の観光客が訪れていて、特に有名ブランドのバッグや音楽CDなどが売れ筋だということです。
会社では、日本のこうした中古品は比較的品質がよく、新品より安く購入できることが人気の理由ではないかと分析しています。
中古の音楽CDを目当てに訪れた35歳の中国人の男性は「中国でも同じような中古品はあるが、日本で実際に見て買う方が安心です。中古の店での買い物は宝探しをするみたいでとても楽しい」と話していました。
この店では中国語の値札をつくることも検討しているということで、ブックオフコーポレーションの田島和樹さんは「中国人向けの広告や宣伝などは一切行っていないのに、口コミを通じて多くの人が来店することに驚いています。中国人の旅行者の方に楽しい買い物ができる場所だと知ってもらえたのではないか」と話しています。
配信10月1日 19時35分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171001/k10011164281000.html