http://jp.reuters.com/article/stock-us-close-0929-idJPKCN1C4337
[29日 ロイター] - 米国株式市場で、ハイテク株などが買われるなか、S&P総合500種指数とナスダック総合指数が最高値を更新した。テクノロジー株指数.SPLRCTは0.75%上昇し、4日連続の値上がりとなった。
LPLフィナンシャル(ノースカロライナ州)のシニア市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「この日の取引は、いわば今月や今四半期の取引を象徴するもので、静かだった」と指摘。「9月は歴史的にみても非常に値動きが少なかった。値上がりバイアスがありながらも、どこかパッとしない取引だった」と振り返った。
月間では、ダウ平均が2.1%高、S&Pが1.9%高、ナスダックが1.1%高。四半期ではダウ平均が4.9%高、S&Pが4%高、ナスダックが5.8%高。ダウとS&Pは8四半期連続の値上がり、ナスダックも5四半期連続の上げとなった。
この日の経済指標では、8月の個人消費支出が前月比0.1%増にとどまったほか、9月のシカゴ購買部協会景気指数が予想外に上昇、同月のミシガン大消費者信頼感指数(確報値)は概ね予想通りだった。市場では引き続き12月の利上げを見込んでいる。
個別銘柄では、交流サイト大手のフェイスブック(FB.O)が1.3%高。
トランプ大統領がケビン・ウォルシュ元米連邦準備理事会(FRB)理事と会合し、次期FRB議長への指名の可能性について協議したと報じられたことを受け、金融株が一時的に値上がりした。トランプ氏はその後、FRB議長人事を巡り、これまで4回の面談を行い、今後2−3週間以内に決定すると語った。
食肉加工大手のタイソン・フーズ(TSN.N)が7.6%上昇し、S&Pの値上がり銘柄上位となった。牛肉事業の好調な業績を背景に、通期の調整後1株利益予想を5.20─5.30ドルに引き上げた。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は1.50対1。ナスダックでは1.35対1で上げが下げを上回った。
米取引所の合算出来高は約60億1000万株。直近20営業日平均は62億5000万株。
2017年9月29日 / 23:40 / 15時間前更新