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「リチウムイオン電池」が原因と見られる火事が各地で相次いでいることを受け、現場で活動する消防隊員などが火事が起きる仕組みや予防策を学ぶ研修会が大阪市で開かれました。
大阪市消防局が開いた研修会には、関西各地の消防隊員や警察官など250人余りが参加しました。
研修会ではまず、大阪市消防局が独自に行った実験の映像が紹介され、電池に外部から強い衝撃を何度も加えていくと徐々に膨張し、火が出る状況を担当者が説明しました。また、実際に消防が調査した出火事例も写真をもとに紹介され、電池内部が激しく焼けているかどうかを調べるようアドバイスしていました。
リチウムイオン電池は携帯電話やパソコンのバッテリーなどに広く使われていますが、大阪市消防局によりますと、劣化したり過度に充電したりすると煙や火が出るトラブルが相次いでいるということです。
参加した消防隊員は「日頃の原因調査をするうえで役に立つ研修だった。学んだ知識を生かし、市民の方々へにも注意点を呼びかけていきたい」と話していました。
大阪市消防局予防課の橋本巌担当係長は「リチウムイオン電池が原因と見られる火事は、大阪市でも増加傾向にあり、消防として問題意識を持っている。原因を特定する能力を高めてもらい、予防や再発防止にいかしてもらいたい」と話していました。
9月27日 17時10分