高校生ら8人が死亡した栃木県那須町の雪崩事故から半年。雪崩に巻き込まれて救助された生徒の1人が手記を寄せ「あの日のことを忘れた日はありません。きょうもみんなのことを思い出します。事故を忘れないでほしい」と、事故を風化させず、語り継いでいく決意を記していました。
手記を寄せたのは、栃木県の大田原高校の2年生の16歳の男子生徒で、当時、死亡した8人と同じ班にいて雪崩に巻き込まれ、この生徒も全身が雪に埋もれました。
生徒は手で口の周りに空間を作って呼吸できるようにし、救助されましたが、同じ山岳部の友人を失いました。
手記では「この半年であの日のことを忘れた日はありません。きょうもきのうもみんなのことを思い出しています。みんなの笑顔と何も言えなくなったあの日の顔が相互に浮かんでは消えていきます」と、友人を亡くした悲しみをつづっています。
半年間の気持ちの変化について「事故当初は『なんで生き残ってしまったんだろう』と、生きることを諦めたくなる日もありました。でも親友に誓った、生きていく約束を思い出し、みんなに笑われない生き方をしようとも思っています」と記しています。
一方で「亡き友のことが世間で薄れてしまっていることがとても悲しくやりきれない思いです。風化させずに語り継いでいくことが再発防止の第一歩にもなるのではないでしょうか。事故を忘れないでほしい」と、事故を風化させず語り継いでいく決意を記していました。
9月27日 15時49分
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