大阪の私立明浄学院高校で教鞭をとっていた元教員らが、学校法人を相手に退職金の支払いを求めて裁判を起こしています。実はこの学校では、当時の校長や教頭はじめ、18人の教員が一斉に退職するという事態が起きたのです。開校100年近い女子高でなにが起きているのでしょうか。
大阪市阿倍野区にある私立明浄学院高校。大正10年開校の伝統ある女子高です。その明浄学院で勤めていた元教員が学校法人に対し、不当に退職金を減らされたとして約2300万円の支払いを求めています。6日は初めての裁判が開かれ学院側は全面的に争う姿勢を示しました。
「ちゃんといままでどおりの教育をやっていける自信なかった。絶望感の中で退職した」(元教員)
しかし、学校をめぐる混乱はこれだけではありません。今年3月、当時の校長や教頭など18人が一斉に退職する事態になっているのです。高校を運営する学校法人では少なくとも2年前から理事会のメンバーが大幅に変わり、理事長は短期間に4人が変わりました。理由は明らかにされていません。教員らによると、このころから理事が教育方針に口を出したり、敷地を売却して学校を移転する計画が浮上したといいます。これに一部の教員らが猛反発したというのです。
「わーと学校の中に入ってきて職員室にもいるようになり、見張るみたいな感じで」(元教員)
「34年間勤めててなしくずしにして『きょうから従業員だから言うこと聞きなさい』と。学校ではない思いがした」(元教員)
今年7月には高校の半分ほどの敷地の登記簿に、不動産会社との売買契約の仮登記がされました。校長らの一斉退職に、移転話。生徒らはどう感じているのでしょうか。
「あれ?なんでこんなに(退職が)多いんやろうみたいな感じ。校長は心配する必要ないと言ってたけど、騒ぎやな」(生徒)
Q.学校用地の移転計画持ちあがっている?
「言われてはないけど噂立ってる」
保護者は「学校運営に問題がある」として学校法人の理事全員の解任を求め、文部科学省に上申書を提出しました。
「私立の学校で17名もの先生が出るというのはあり得ない。(校舎を)建て替えをしてその後も健全に学校運営する気があるのかどうか、保護者に誠実に説明してほしい」(上申書を提出した保護者)
学校で一体何が起きているのか。理事のひとりでもある今の校長がMBSの電話取材に応じました。今年3月の一斉退職について聞くと…
「個人個人事情がある。守秘義務があって言えないが、改革を進める中で合わない人出てくる」(明浄学院高校 絵面功二校長)
そして校舎については移転ではなく、いまの場所で建て替える計画に決まったとしました。
「建て替えによって多額のお金必要なので、その資金をどうするか。その選択肢として一部売却した」(明浄学院高校 絵面功二校長)
いまの校長は「建て替え計画について保護者の役員会には説明した」と話します。教育現場で起きた混乱。まだ収まりそうにはありません。
配信09/06 20:11
MBSニュース
http://www.mbs.jp/news/kansai/20170906/00000065.shtml
大阪市阿倍野区にある私立明浄学院高校。大正10年開校の伝統ある女子高です。その明浄学院で勤めていた元教員が学校法人に対し、不当に退職金を減らされたとして約2300万円の支払いを求めています。6日は初めての裁判が開かれ学院側は全面的に争う姿勢を示しました。
「ちゃんといままでどおりの教育をやっていける自信なかった。絶望感の中で退職した」(元教員)
しかし、学校をめぐる混乱はこれだけではありません。今年3月、当時の校長や教頭など18人が一斉に退職する事態になっているのです。高校を運営する学校法人では少なくとも2年前から理事会のメンバーが大幅に変わり、理事長は短期間に4人が変わりました。理由は明らかにされていません。教員らによると、このころから理事が教育方針に口を出したり、敷地を売却して学校を移転する計画が浮上したといいます。これに一部の教員らが猛反発したというのです。
「わーと学校の中に入ってきて職員室にもいるようになり、見張るみたいな感じで」(元教員)
「34年間勤めててなしくずしにして『きょうから従業員だから言うこと聞きなさい』と。学校ではない思いがした」(元教員)
今年7月には高校の半分ほどの敷地の登記簿に、不動産会社との売買契約の仮登記がされました。校長らの一斉退職に、移転話。生徒らはどう感じているのでしょうか。
「あれ?なんでこんなに(退職が)多いんやろうみたいな感じ。校長は心配する必要ないと言ってたけど、騒ぎやな」(生徒)
Q.学校用地の移転計画持ちあがっている?
「言われてはないけど噂立ってる」
保護者は「学校運営に問題がある」として学校法人の理事全員の解任を求め、文部科学省に上申書を提出しました。
「私立の学校で17名もの先生が出るというのはあり得ない。(校舎を)建て替えをしてその後も健全に学校運営する気があるのかどうか、保護者に誠実に説明してほしい」(上申書を提出した保護者)
学校で一体何が起きているのか。理事のひとりでもある今の校長がMBSの電話取材に応じました。今年3月の一斉退職について聞くと…
「個人個人事情がある。守秘義務があって言えないが、改革を進める中で合わない人出てくる」(明浄学院高校 絵面功二校長)
そして校舎については移転ではなく、いまの場所で建て替える計画に決まったとしました。
「建て替えによって多額のお金必要なので、その資金をどうするか。その選択肢として一部売却した」(明浄学院高校 絵面功二校長)
いまの校長は「建て替え計画について保護者の役員会には説明した」と話します。教育現場で起きた混乱。まだ収まりそうにはありません。
配信09/06 20:11
MBSニュース
http://www.mbs.jp/news/kansai/20170906/00000065.shtml