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[東京 4日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は反落が見込まれる。北朝鮮による核実験の実施が、回復しつつあった投資家心理を冷ますことになりそうだ。外為市場で円高が進行したこともあり、主力輸出株などに売りが先行するとみられる。売り一巡後は今後の各国の対応を見極めたいとして様子見姿勢が広がると予想される。
日経平均の予想レンジは1万9500円─1万9700円。
北朝鮮は3日午後、国営放送を通じ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載する水爆の実験に成功したと発表した。北朝鮮が核実験を実施したのは6回目、爆発規模は過去最大とみられている。地政学リスクの高まりにより、為替は1ドル109円台後半と円高に振れている。シカゴの日経平均先物9月限は4日早朝の取引で1万9500円台での推移となっている。週明けの東京市場では同水準を意識して売りが先行するとみられる。
SMBC日興証券投資情報部部長の太田千尋氏は「売り先行後は今後の各国の対応を見守りたいとして様子見だろう。即座に軍事行動が起こるというシナリオは想定できず、パニック的な売りにはならない」とみている。
前週末の米国株市場は小幅続伸して取引を終えた。8月の米雇用統計の内容が予想より弱く、年内の追加利上げ観測は強まらなかった。日本株のバリュエーションにも割高感はなく、下落局面では押し目買いも入ると予想される。
主なスケジュールは、8月マネタリーベース(日銀)が公表される。ピジョン(7956.T)が第2四半期の決算を発表する。海外で重要な経済指標の発表は予定されていない。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 19691.47 20318.11 18224.68
+45.23 2017年6月20日 2017年4月17日
シカゴ日経平均先物9月限 19690(円建て)
*内容を追加しました。
(河口浩一)
2017年 9月 4日 8:29 AM JST