7月末から岐阜県高山市にある介護老人保健施設「それいゆ」で入所者3人が死亡、
2人が肋骨や胸に怪我を負う“事件”が起きている。
「門谷富雄さん(80)が食べ物を喉に詰まらせ、窒息死したのは7月31日のこと。6日後の
8月6日深夜、石本きん子さん(93)が仰向けに倒れているのが発見され、翌7日未明に
脳挫傷により死亡。8月12日には、中江幸子さん(87)が入浴後、体調を悪化させ、
翌日、死亡しています。司法解剖の結果、死因は外傷性血気胸と診断されました」(社会部記者)
8月17日には施設から通報を受けた岐阜県が立ち入り検査を実施。さらには岐阜県警が
捜査に乗り出し、同月23日には高山署に特別捜査本部が設置された。
「5人は全員、主に認知症患者のための専門棟である2階に入所していた高齢者でした。
施設が全職員のシフトを調べたところ、事件当時、5人の介護に当たっていたのは
A氏(31)だけだと判明した。そのA氏は同月17日に自己都合退職している。県警は
A氏を重要参考人としてマークしています」(同前)
8月下旬、「週刊文春」記者はA氏の自宅を訪ねた。取材を申し込むと、A氏は
「ここじゃ話しづらい」と語り、愛車の助手席に記者を招き入れた。ショッピングモールの
駐車場に到着すると、A氏は時折笑みを交えながら、取材に応じた。
――門谷さんの事件については?
「食事の介助をしていたのは確かに自分。『(食べ物を)詰まらせたんや』って言えば自分の
責任にはなりますし……。食事が終わった後に、戻したものが詰まったとか、まあいろんな
(可能性がある)」
――8月6日には、石本さんが自室で倒れているのが見つかった。
「6日は夜勤でした。2人態勢で石本さんに最後に関わったのはもう1人の職員です。
血を流している人が倒れているなんて凄い驚きました。そのときにパッと頭を触ったら
(骨折した石本さんの頭部が)ブヨブヨの状態というか」
「週刊文春」8月31日発売号では、5つの“事件”への関与や、職場、家庭内でのトラブルなど、
A氏への90分に及ぶインタビューを詳報している。
文春オンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170830-00003930-bunshun-soci