http://yomiuri.co.jp/world/20170829-OYT1T50054.html
【ベルリン=井口馨】道化師やハートを手にした女の子など、独特のキャラクターが青色や赤色に光って歩行者を導く「ご当地信号機」がドイツ各地に登場し、話題となっている。
南部アウクスブルク市の中心部の交差点に7月、とんがり帽子をかぶった道化師「カスパーレ」をデザインした信号機が登場した。これは伝統の人形劇に登場する重要なキャラクターだ。近くには人形劇場があり、信号機は観光PRにも一役買っている。
中部エアフルト市は1980年代からユニークな信号機の設置を進めている。リュックを背負いつえをついた旅人や、傘をさした紳士、ハートを手にした女の子など14種類もある。
社会の寛容さを示す信号機もある。北部ハンブルクには2015年に男性同士、女性同士のカップルが手をつないだ信号機が設置された。市当局は「同性愛者を受け入れる街の姿勢を表した」と説明する。