http://www.asahi.com/articles/ASK8T67CPK8TUHBI03L.html
台風13号の襲来で9人が死亡するなど大きな被害を受けた中国南部のマカオで、中国軍の駐留部隊が25日、災害救助目的で出動した。1999年にポルトガルから中国に返還された後、高度な自治を保障した「一国二制度」下にあるマカオで、駐留部隊が出動するのは初めて。香港メディアが伝えた。
報道によると、マカオ政府が中国政府に出動を要請し、許可された。1千人超ががれきの撤去などの作業にあたった。国防と外交については中央が所管しているため、一国二制度下のマカオにも中国軍が駐留している。
強い暴風雨に見舞われたマカオでは25日までに9人が死亡、少なくとも約240人が負傷した。市民の間では気象当局の警報レベルの引き上げが後手に回り、被害の拡大を招いたとして不満が噴出。気象当局トップが24日、引責辞任した。(香港=益満雄一郎)