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「アメリカ史上、最も長い戦争」と言われるアフガニスタンでの軍事作戦めぐり、トランプ大統領が関与を続ける方針を示したことを受け、マティス国防長官は軍の増派について検討を進める考えを明らかにしました。
アメリカのトランプ大統領は21日、ことしで17年目に入り「アメリカ史上、最も長い戦争」と言われるアフガニスタンでの軍事作戦をめぐる新たな戦略を公表し、「拙速な撤退は力の空白を生み出す」として、軍の撤退時期を明示せず、関与を続ける方針を示しました。トランプ大統領は軍の増派については明言しませんでしたが、増派の決定権をすでにマティス国防長官に委任しました。
これについてマティス国防長官は22日、記者団に対し、軍に計画の作成を指示しているとしたうえで「提案を受けてどれくらいの増派が必要か決定する」と述べて、増派について検討を進める考えを示しました。
アメリカ軍は現在、アフガニスタンにおよそ8400人を駐留させ、地元の軍の育成などに取り組むとともに、特殊部隊によるテロリストの掃討作戦も進めていますが、反政府武装勢力の攻勢を受けて、現地の司令官は数千人の兵力増強の必要性を訴えています。
アメリカのメディアはおよそ4000人の増派が検討されていると伝えていますが、増派が正式に決まれば戦争の終結に向け撤退を進めてきたオバマ前政権の戦略からの大きな転換となり、検討の行方に注目が集まっています。
8月23日 5時23分