「災害に負けず勉強」 福岡・朝倉など新学期
東京新聞:2017年8月21日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017082102000227.html
福岡県朝倉市の久喜宮小のグラウンドに立つ仮設校舎(奥)で2学期を迎え、下校する児童たち=21日午前
九州北部の豪雨で大きな被害を受けた福岡県の朝倉市と東峰村の小中学校で二十一日、例年より早く始業式が行われ、二学期が始まった。
豪雨の影響で夏休みのスタートを十日程度前倒ししたため、その分始業を早めた。
朝倉市で特に被害が激しかった杷木(はき)地区の小学校四校は、豪雨前から統合の計画が進んでおり、地区内に建設中の新校舎へ来年四月に移る予定。
このうち松末(ますえ)小(児童数二十七人)と志波(しわ)小(同二十六人)は現校舎が使えなくなったため、それまでは久喜宮(くぐみや)小(同七十九人)のグラウンドに建てたプレハブの仮設校舎で授業を行う。
二十一日、久喜宮小の児童らは、登校を見守る保護者らに「おはようございます」と元気にあいさつし、次々と校舎へ入っていった。
松末小と志波小の児童らは三台のスクールバスに分乗して登校し、出迎えた教員らに笑顔であいさつした。
久喜宮小六年神保優生(じんぼゆうき)君(12)は「二学期は災害に負けないくらい勉強を頑張りたい」とうれしそうに話した。
体育館では三校合同の集会もあり、志波小の三浦千鶴子校長(60)が「みんなで力を合わせて笑顔で過ごせる毎日にしよう」と呼び掛けた。
大分県側の被災地では、同じく夏休みを前倒しした日田市の小中学校二校が十八日から二学期に入っている。