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[東京 7日 ロイター] - ソフトバンクグループ(9984.T)が発表した2017年4─6月期連結決算(国際会計基準)は営業利益が前年比50.1%増の4792億円となった。米スプリント(S.N)の回復やソフトバンクビジョンファンド(SVF)関連でエヌビディア(NVDA.O)の評価益などが利益を押し上げた。
会見した孫正義社長はビジョンファンドについて「順調にいけば毎年数千億円前後の収益増加に貢献するのではないか」との見方を示した。
4─6月期のビジョンファンド関連のセグメント利益は1052億円だった。
売上高は前年比2.8%増の2兆1860億円に拡大した。国内通信は減収となったが、堅調な米スプリントやヤフーがカバーした。
孫社長は米スプリントについて「単独で成長することも十分可能だが、更なるスプリントの価値増大を考え、複数の選択肢の事業統合を検討している」と説明。「交渉は1歩1歩進んでおり、近い将来意思決定できるのではないか」との見通しを示した。ただ、具体的な統合相手などについては「再編は近くなればなるほどコメントすべきではない」として言及を避けた。
通期業績予想は開示していない。トムソン・ロイターがまとめたアナリスト20人の営業利益予想の平均値は前年比16.1%増の1兆1920億円となっている。
(志田義寧 編集:吉瀬邦彦)
2017年 8月 7日 4:15 PM JST