都内のアメリカ軍の施設に武装したテロリストが侵入したという想定で、警視庁の対処訓練が行われました。
訓練が行われたのは港区南麻布のアメリカ軍関係者用のホテル「ニューサンノー米軍センター」で、警視庁の機動隊員やホテルの関係者など70人余りが参加しました。
訓練は、武装したテロリスト2人が区のコミュニティーバスの乗客を人質にして乗っ取り、ホテルの敷地内に侵入したという想定で行われました。
ホテルからの通報を受けて機動隊員が駆けつけ、人質の女性の頭に銃を突きつけて逃走用のヘリコプターを呼ぶように要求したテロリスト役の2人を取り押さえていました。
また爆発物処理車が出動し、爆発物が入ったリュックサックを、車両についたアームでつかんで処理する手順も確認していました。
警視庁麻布警察署によりますと、港区の管内には50か国の大使館があり、100以上の外国の重要施設が集まっているということで、今後もこのような訓練を通じてテロに備えた連携を深めていきたいとしています。
麻布警察署の黄海義久署長は「テロの脅威はすでに日本にも迫っていると考え、対処能力を高めていきたい」と話していました。
配信 8月3日 17時57分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170803/k10011086211000.html