日本工作機械工業会(東京・港)は19日、6月の工作機械受注額(確報値)が、前年同月比31.1%増の1429億7000万円だったと発表した。単月としては過去3番目の高水準。7カ月連続で前年を上回った。中国を中心とした外需(輸出)が好調を維持。内需も5カ月連続で伸びている。
同日記者会見した同工業会の石丸雍二専務理事は「(内需を含め)世界の各地域とも回復してきている」と述べた。
外需は前年同月比51.4%増の882億7000万円と、6月単月での過去最高額を記録した。中国でスマートフォン(スマホ)向けとみられる電子機器の受託製造サービス(EMS)関連の受注が続いたほか、インドで自動車向けの大口受注があり、アジア向けが前年同月に比べほぼ倍増と全体をけん引した。
欧州向けも前年同月比27.7%増の179億8000万円でリーマン・ショック以降の最高額を更新。北米も同26.0%増と4カ月ぶりに増加に転じた。外需全体で電気・精密などの主要4業種いずれも前年同月比2ケタの伸びを示している。
内需も底堅い。受注額は546億9000万円と4カ月連続で500億円を超えた。政府の「ものづくり補助金」の効果が続いたのに加え、自動車も高水準の受注が継続した。「一般機械は幅広い中堅・中小企業からの需要も多い」(石丸専務理事)
1〜6月までの受注総額は同21.1%増の7642億円と4半期ぶりに前年を上回った。内需が3半期ぶり、外需は4半期ぶりに前年同期に比べてプラスだった。
工業会は2017年の年間の受注見通しを1兆3500億円と掲げており、6月までの受注額はこれを上回るペースだ。石丸専務理事は「地政学的リスクや為替変動などを注視していく」と慎重な姿勢を崩さない一方、世界的なIT(情報技術)関連投資や電気自動車(EV)などの技術開発の拡大を背景に「好調な受注自体は続く」(工業会幹部)との声が多い。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ19HIF_Z10C17A7000000/?n_cid=TPRN0003
同日記者会見した同工業会の石丸雍二専務理事は「(内需を含め)世界の各地域とも回復してきている」と述べた。
外需は前年同月比51.4%増の882億7000万円と、6月単月での過去最高額を記録した。中国でスマートフォン(スマホ)向けとみられる電子機器の受託製造サービス(EMS)関連の受注が続いたほか、インドで自動車向けの大口受注があり、アジア向けが前年同月に比べほぼ倍増と全体をけん引した。
欧州向けも前年同月比27.7%増の179億8000万円でリーマン・ショック以降の最高額を更新。北米も同26.0%増と4カ月ぶりに増加に転じた。外需全体で電気・精密などの主要4業種いずれも前年同月比2ケタの伸びを示している。
内需も底堅い。受注額は546億9000万円と4カ月連続で500億円を超えた。政府の「ものづくり補助金」の効果が続いたのに加え、自動車も高水準の受注が継続した。「一般機械は幅広い中堅・中小企業からの需要も多い」(石丸専務理事)
1〜6月までの受注総額は同21.1%増の7642億円と4半期ぶりに前年を上回った。内需が3半期ぶり、外需は4半期ぶりに前年同期に比べてプラスだった。
工業会は2017年の年間の受注見通しを1兆3500億円と掲げており、6月までの受注額はこれを上回るペースだ。石丸専務理事は「地政学的リスクや為替変動などを注視していく」と慎重な姿勢を崩さない一方、世界的なIT(情報技術)関連投資や電気自動車(EV)などの技術開発の拡大を背景に「好調な受注自体は続く」(工業会幹部)との声が多い。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ19HIF_Z10C17A7000000/?n_cid=TPRN0003