熊本県で平成25年8月、無料通信アプリ「LINE(ライン)」の書き込みでいじめを受けた熊本市の県立高校1年の女子生徒=当時(15)=が自殺した問題を再調査していた県の第三者委員会は14日、いじめがあったと認定した上で「自殺に至った直接の原因は特定できなかった」とする報告書を蒲島郁夫知事に提出した。
第三者委は、女子生徒の顔写真がラインに掲載されたことを新たにいじめの事実として認定。ただ遺書など明確な資料が残されていないことなどから、古賀倫嗣委員長は提出後の記者会見で「生徒がうつ状態にあったと認定できるが、いじめと自殺との因果関係を判断する確たる根拠は見いだせなかった」と述べた。
生徒の母親(49)は報告書を受けた記者会見で「(自殺の)原因が特定されなかったことは残念。娘の苦しみに気づけなかったのは一生の苦しみ」と声を詰まらせた。
http://www.sankei.com/smp/life/news/170714/lif1707140043-s1.html