http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170709/k10011051291000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_004
大分県日田市では、孤立した状態になっている小野地区の住民が、9日も自衛隊のヘリコプターで次々に救助されました。
大分県日田市の陸上競技場には、救助された住民を乗せたヘリコプターが、天候が回復した正午すぎから次々に到着しました。
このうち息子家族と7人で暮らしている和田静賢さん(73)は、豪雨で家族が自宅に戻れず1人取り残されていましたが、9日午後、孫などと再会しました。
和田さんは「地区のみんなで救助を待っていました。やっと家族に会えてよかった」と話していました。
夫と救助を待っていたという井上明美さん(60)は「山が大きく崩れていたり家が土砂で押しつぶされたりしているのを見ました。被害があまりに大きく、足がすくみました」と話していました。
親戚を待ち続ける人も
中には、9日も家族と会うことができず、待ち続ける人の姿もありました。
今も孤立状態が続いている日田市小野地区に82歳の伯父と78歳の叔母が残っている福岡県みやこ町の竹山剛史さん(32)夫婦は、日田市中心部の陸上競技場にある仮設のヘリポートで、2人が救助されるのを9日は一日、待っていましたが、会うことができませんでした。
2人が無事であることは確認されていますが、電話がつながらないため、直接、連絡が取れていないということです。
ただ、市の災害対策本部によりますと、水や食料は自衛隊などにより地区に届けられているということです。
竹山さんは「伯父と叔母は足が悪いこともあり、ヘリコプターの救助場所まで行くことができず自宅にとどまっているようで、とても心配です。親戚が心配していることをなんとか2人に伝えてもらい、救助してほしい」と話していました。
孤立した地区の様子は
小野地区にある寺の住職の工藤信昭さん(38)の家族は自宅で救助を待っていましたが、妻の寿枝さん(41)が3人の子どもとともに豪雨の被害を5日間にわたってビデオカメラで記録していました。
映像には地区を流れる川の橋に流れて来た木や大きな石が引っかかっている様子や、川沿いの道路が増水した水でえぐられ陥没している状況が収められています。また、複数の住宅が水につかっている様子や、山が大きく崩れて周辺に土砂が広がり、一部が商店などに流れ込んでいる状況も記録されています。
小野地区ではライフラインが寸断されて被害の実態が把握できていなかったということで、工藤さんは近所の人が集まって互いに励まし合いながら救助を待っていたと証言しました。
9日は、工藤さんの母親で隣町に住む民子さん(70)がヘリコプターの到着を待っていて、孫の小学1年の舞飛くん(6)の姿を見つけると抱き合って喜んでいました。
民子さんは「9か月の孫が体調を崩していると聞いていたので本当に心配でした。家族全員の無事な姿を見て本当に安心しました」と話していました。
工藤さんは「情報が入って来ないので状況がわからず心配でしたが、地区の人たちと支え合って過ごせてよかった」と話していました
7月9日 19時19分
大分県日田市では、孤立した状態になっている小野地区の住民が、9日も自衛隊のヘリコプターで次々に救助されました。
大分県日田市の陸上競技場には、救助された住民を乗せたヘリコプターが、天候が回復した正午すぎから次々に到着しました。
このうち息子家族と7人で暮らしている和田静賢さん(73)は、豪雨で家族が自宅に戻れず1人取り残されていましたが、9日午後、孫などと再会しました。
和田さんは「地区のみんなで救助を待っていました。やっと家族に会えてよかった」と話していました。
夫と救助を待っていたという井上明美さん(60)は「山が大きく崩れていたり家が土砂で押しつぶされたりしているのを見ました。被害があまりに大きく、足がすくみました」と話していました。
親戚を待ち続ける人も
中には、9日も家族と会うことができず、待ち続ける人の姿もありました。
今も孤立状態が続いている日田市小野地区に82歳の伯父と78歳の叔母が残っている福岡県みやこ町の竹山剛史さん(32)夫婦は、日田市中心部の陸上競技場にある仮設のヘリポートで、2人が救助されるのを9日は一日、待っていましたが、会うことができませんでした。
2人が無事であることは確認されていますが、電話がつながらないため、直接、連絡が取れていないということです。
ただ、市の災害対策本部によりますと、水や食料は自衛隊などにより地区に届けられているということです。
竹山さんは「伯父と叔母は足が悪いこともあり、ヘリコプターの救助場所まで行くことができず自宅にとどまっているようで、とても心配です。親戚が心配していることをなんとか2人に伝えてもらい、救助してほしい」と話していました。
孤立した地区の様子は
小野地区にある寺の住職の工藤信昭さん(38)の家族は自宅で救助を待っていましたが、妻の寿枝さん(41)が3人の子どもとともに豪雨の被害を5日間にわたってビデオカメラで記録していました。
映像には地区を流れる川の橋に流れて来た木や大きな石が引っかかっている様子や、川沿いの道路が増水した水でえぐられ陥没している状況が収められています。また、複数の住宅が水につかっている様子や、山が大きく崩れて周辺に土砂が広がり、一部が商店などに流れ込んでいる状況も記録されています。
小野地区ではライフラインが寸断されて被害の実態が把握できていなかったということで、工藤さんは近所の人が集まって互いに励まし合いながら救助を待っていたと証言しました。
9日は、工藤さんの母親で隣町に住む民子さん(70)がヘリコプターの到着を待っていて、孫の小学1年の舞飛くん(6)の姿を見つけると抱き合って喜んでいました。
民子さんは「9か月の孫が体調を崩していると聞いていたので本当に心配でした。家族全員の無事な姿を見て本当に安心しました」と話していました。
工藤さんは「情報が入って来ないので状況がわからず心配でしたが、地区の人たちと支え合って過ごせてよかった」と話していました
7月9日 19時19分