大学の客員教授や理事などを務めている国会議員が、少なくとも42人いることが、3日の所得公開でわかった。獣医学部新設問題をめぐっては、学校法人・加計学園(岡山市)が運営する大学の名誉客員教授を務めている萩生田光一・官房副長官の関与が疑問視された。萩生田氏のように落選後の浪人中に「先生」になった例もあるなど、議員の副業としての人気ぶりがうかがえる。
昨年1年間の収入を報告する「所得等報告書」や、今年4月1日時点での報酬を受けている先を記載する「関連会社等報告書」を朝日新聞が集計した。その結果、衆院議員は30人、参院議員は12人の計42人が学校法人などから報酬を得ていた。こうした議員は、2013年公表分以降、50〜42人で推移している。
肩書は「客員教授」や「非常勤講師」、「理事」などが多く、「事務長」や「名誉学長」を務める議員もいた。長崎大や福岡大、横浜薬科大など7大学で客員教授などを務める秋野公造氏(参・公明)のように、複数の大学を掛け持ちするケースもある。秋野氏の事務所は「本人は医師で、医療と政策について学会で講演するうちに引き合いが増えた」と話す。桜井充氏(参・民進)は「学生に講義をしてみたい」と聖和学園短大(仙台市)の学長に依頼し、05年から客員教授を務めているという。
議員の講義は年数回程度が多い…
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