京都府内でわいせつ行為による教員の懲戒処分が相次いでいる。
29日には教え子にわいせつな行為をしたとして、府教委が府南部の公立小学校の20歳代の男性講師(強制わいせつ罪で起訴)を懲戒免職にしていたことが発覚し、昨年4月からの1年余りで、わいせつ事案での懲戒処分は計10人に。府教委は「極めて憂慮すべき非常事態」として対策に乗り出しているが、不祥事の連鎖は断ち切れていない。
府教委によると、2015年度までの4年間で、わいせつ事案で懲戒処分を受けた教員は各年度1〜3人だったが、昨年度は8人に急増。さらに再発防止を呼びかけていた今年5月にも1人が処分され、府教委が「保護者からの要望」として公表していなかった講師の処分も明らかになった。
昨年4月以降、教え子へのわいせつ事案での処分は6人(5人が懲戒免職)。うち5人は20〜30歳代の若手教員で、府教委は「児童生徒からの信頼を受けるうちに恋愛感情と勘違いしたり、教員側のハードルが下がったりする」とする。
相次ぐ不祥事に府教委は4月、校長会で管理職の校内巡視や速やかな研修の実施を要請。6月中旬にはわいせつ事案の根絶に向け、▽教員と児童生徒との私的なメールやSNSの禁止▽児童生徒への複数指導▽若手教員らの組織的な育成――などを盛り込んだ冊子を作成し、各市町村教委に活用するよう通知したが、「懲戒処分が抑止力になっていない」(府教委)という状況では効果は不透明だ。
不祥事が続く背景について、日本こどもの安全教育総合研究所(東京)の宮田美恵子理事長は「冊子を配布しても、対策が必要な教員に届いていないのが現実。児童らと教員を1対1にさせないため、補助教員なども活用してチームで防ぐ体制作りを急ぐべきだ」と指摘している。
2017年06月30日 14時09分読売新聞
http://sp.yomiuri.co.jp/national/20170630-OYT1T50065.html?from=ytop_ylist
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