http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170621/k10011025951000.html?utm_int=news-culture_contents_list-items_001
6月21日 18時52分
東京電力福島第一原子力発電所の事故を踏まえた新しい規制基準に対応するため、運転を停止していた大阪にある京都大学の研究用原子炉が21日、3年ぶりに運転を再開しました。
運転を再開したのは、大阪・熊取町の京都大学原子炉実験所にある最大出力100ワットの研究用原子炉「KUCA」です。KUCAは原発事故のあとにできた新しい規制基準に対応するため、3年前から運転を停止して追加の安全対策を行ってきましたが20日、原子力規制庁の最終的な検査に合格しました。
21日は午後2時半ごろ、京都大学の教員が制御室にあるレバーを操作して核分裂を抑えていた制御棒を炉心から引き上げ、運転を再開させました。そして、およそ20分後に出力が一定になり、核分裂反応が連続する「臨界」の状態になりました。
新しい規制基準ができてから研究用原子炉が運転を再開するのは、近畿大学の原子炉に続き2基目になります。
KUCAでは、21日から溶けた核燃料を安全に取り出すための研究が行われるほか、来月には原子炉を使った学生の実習も再開するということです。大学が保有する研究用原子炉は全国で3つあり、運転を停止している京都大学原子炉実験所のもう1つの研究用原子炉「KUR」はことし8月の運転再開を目指しています。
(以上NHKソース)
(関連情報、近畿大学の原子炉は4月12日に運転再開、こちらは熱出力1ワット、とのこと)
http://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/aeri/download-data/news_16.pdf
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG11H26_S7A410C1000000/
近大、研究用原子炉の運転再開 新規制基準下で初
2017/4/12 14:55