開発へ期待「プラズマ」イチゴ
*ソース元にニュース画像あり*
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3004214101.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
より魅力的なイチゴをつくろうという研究が、愛知県内で進められています。
使う技術は「プラズマ」で、その研究発表会が今月15日に行われ、驚きの結果が報告されました。
【自治体&大学で研究】
研究は愛知県幸田町と名古屋大学が共同で進めていて、
高品質でより売れる幸田町特産のイチゴをつくることが目的です。
名古屋大学が開発した装置を幸田町の農業ハウスに去年設置し、実験を続けてきました。
殺菌効果や成長を促す効果があるとされる「プラズマ」。
その「プラズマ」をイチゴの苗に直接あてる方法で、去年秋から週に2回から3回、あて続けました。
【驚きの研究結果報告】
研究発表会で報告された結果は、驚くべきものでした。
収穫量が20%以上増加したのを始め、味も酸味が減っていることがわかり、
口の中でより強い甘みが広がりました。
さらに、老化の防止などにもつながるとされる成分の増加も確認されたのです。
【期待高まる幸田町】
今回の「プラズマ」を活用したイチゴ栽培の研究結果に、幸田町の期待は高まっていて、大須賀一誠町長も
「味が良くて甘みがあり、収穫量の増加も農家にとっては魅力だ」
と話します。
幸田町のイチゴ農家は現在30軒で、愛知県内では5番目の出荷規模です。
町では、実用化にむけてイチゴの開発を進めるとともに、「プラズマ」の
照射装置の製造にも取り組みたいとしています。
そして今後、カキやナスなどとともにイチゴの生産量を増やしたい考えです。
また、研究に携わっている名古屋大学プラズマ医療科学国際イノベーションセンターの堀勝センター長も
「地方から付加価値の高い健康食品を生み出し、幸田町をさらに発展させたい」
と話しています。
【イチゴの開発競争参戦へ】
ケーキなどの加工食品向けにも使われ商品価値が高いイチゴは、各地で、
自治体主導による新品種の開発が加速しています。
例えば、静岡県がおととし発表した「きらぴ香」は香りの良さとつややかな見た目が特徴で、
高級イチゴとして首都圏などに売り込みをかけています。
また、和歌山県が開発した「まりひめ」は色つやと大ぶりの実が特徴で、消費者へのPRも強化しています。
こうした自治体間の開発競争への仲間入りをめざして、幸田町の
「プラズマ」イチゴは熱い期待が寄せられています。
06/18 02:24