配信先、NHK、6月8日 20時26分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170608/k10011011161000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003
おととし、福岡県豊前市で顔見知りだった小学5年生の女の子を殺害した罪などに問われた48歳の男に対し、2審の福岡高等裁判所は「冷酷非情で残忍な犯行だが、計画性がなく、極刑がやむをえないとまでは認められない」として、1審に続いて無期懲役を言い渡しました。
福岡県豊前市の土建業、内間利幸被告(48)は、おととし1月、顔見知りだった当時、小学5年生の10歳の女の子の首を絞めて殺害したとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われました。
無期懲役を言い渡した1審判決を不服として被告と検察の双方が控訴し、2審の裁判では、被告側が殺人の罪などについて無罪を主張したのに対し、検察は改めて死刑を求刑していました。
8日の判決で、福岡高等裁判所の山口雅高裁判長は「被害者の首を数分間にわたって圧迫して殺害しており、強固な意思に基づく冷酷非情で残忍な犯行だ」と指摘しました。そのうえで、「犯行は計画的なものではなく、執ような態様とも残虐性の程度が高いとも言えず、極刑がやむをえないとまでは認められない」と述べて、1審に続いて無期懲役を言い渡しました。
判決について、被害者の両親は弁護士を通じてコメントを発表しました。この中で両親は「かけがえのない娘の命を奪って、死刑にならないなんて絶対におかしい。娘は『もう誰にも自分のような思いをしてほしくない』と強く思っているはずです。検察官には上告をお願いします」とコメントしています