http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170608/k10011010221000.html?utm_int=news_contents_news-main_004
EU=ヨーロッパ連合からの離脱の方針などを争点にしたイギリスの総選挙は、日本時間の8日午後から、投票が行われます。それを前に与党・保守党のメイ首相がEUとの離脱交渉に向け政権基盤を強化する重要性を訴えたのに対し、野党・労働党のコービン党首は保守党政権の財政緊縮策を批判し、支持を呼びかけました。
イギリスの総選挙の投票は、8日午前から、日本時間の8日午後から始まり、それを前に7日、各党の党首が最後の訴えを行いました。
このうち与党・保守党のメイ首相は中部バーミンガムで演説し、「今回の総選挙は、今後5年間を決めるだけではなく、次の世代のためのものだ。1人ひとりの投票がEUに対する私の交渉力を強めイギリスにとってより良い合意を引き出すことにつながる」と述べ、EUとの離脱交渉に向けて、政権基盤を強化する重要性を訴えました。
一方、最大野党の労働党のコービン党首も北部グラスゴーなどで演説し、保守党政権の財政緊縮策を批判するとともに、国民保健サービスの充実などを訴え、支持を呼びかけました。
選挙戦では当初、保守党が大きくリードしていましたが、最新の世論調査の支持率の平均では、保守党が43.3%であるのに対し、労働党が36.7%と激しく追い上げる展開となっています。
投票は日本時間の8日午後3時から始まり、ほとんどの選挙区で即日開票されて、9日昼ごろにも大勢が判明する見通しです。
6月8日 5時15分