配信先、NHK、5月30日 21時09分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170530/k10011000621000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_004
今月、世界中に被害をもたらした大規模なサイバー攻撃について被害の特徴や対策を解説する企業向けの緊急セミナーが、30日、東京都内で開かれました。
「日本IBM」が開いたこの緊急セミナーには、日本の金融機関やメーカーなどおよそ40社が参加しました。
「IBM」は、世界8か所の拠点で顧客企業へのサイバー攻撃を監視しているということで、セミナーでは、今月、世界中に被害をもたらした大規模なサイバー攻撃では、150か国を超える合わせて10万以上の組織で、ウイルスに感染する被害が確認されたと担当者が報告しました。
そのうえで、今回のサイバー攻撃は、マイクロソフトの基本ソフト、「ウィンドウズ」の欠陥を突き、パソコンをインターネットに接続していただけでも感染するおそれがあるのが特徴だとして、ウィンドウズのシステムを修正したり、パソコンの通信設定を、不必要な情報を遮断するように変更したりするなどの対策を急ぐよう呼びかけました。
セミナーに参加した企業の担当者は、「これまでのウイルスと違って、メールなどに注意しても防げないことが怖いです。基本的な対策が重要なので会社で検討したい」と話していました。
日本IBMの徳田敏文セキュリティーサービス担当部長は、「原因や防御の方法がわかってきたので、顧客に知ってもらおうと集まってもらった。感染がわかった場合には、直ちに専門家に相談してほしい」と話しています。