コカ・コーラ製品の製造・販売を手掛けるコカ・コーラボトラーズジャパンは26日、周辺の観光スポットの情報などを提供する「おもてなし自販機」の設置を始めた。
地図や観光ガイドを発行する昭文社と連携し、スマートフォン(スマホ)のアプリを通じて英語や中国語で観光情報を提供する。
無料Wi―Fiも設置し、インバウンド需要を取り込むカギにする狙いだ。
コカ・コーラボトラーズジャパンが26日東京・浅草に設置した「おもてなし自販機」
昭文社が開発した無料の観光情報アプリを活用する。
自販機に表示されているQRコードをアプリで読み取ると、近隣の観光地や飲食店のほか、銀行ATM、駅の場所などの情報を表示する。
英語、中国語、韓国語、タイ語での表示が可能だ。
浅草や秋葉原といった観光地を中心に、東日本で年内に300台を設置する。2020年の東京五輪に向けて拡大することも検討する。
自動販売機は飲料以外も含めると全国で500万台以上ある。街中のいたる所に普及している光景は、外国人観光客からすると日本独特だという。
物珍しさから自販機を利用する外国人も多く、観光案内や無料Wi―Fiなどの便利な機能を付加することでさらなる誘客を見込む。
他の飲料メーカーも自販機へのインバウンド需要の取り込みをチャンスとみる。
ダイドードリンコは5月から、関西地方に設置していた外国語で使い方説明やあいさつをする「おしゃべり自販機」を東京都内でも導入し始めた。
ポッカサッポロフード&ビバレッジもスマホアプリを活用して製品情報を外国語で表示するシステムを導入している。
配信 2017/5/26 14:32
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ26HLZ_W7A520C1000000/