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愛媛・今治市で、親子が何者かに刺された事件で、捜査本部は、近所に住む
30代の女から任意で事情を聴いている。
警察が押収した自転車。
そのハンドルに貼られた紙には、「今治署 殺人事件」の文字が書かれていた。
愛媛・今治市で3日、高齢の親子が刃物で刺され、92歳の母親が死亡した事件。
4日、捜査が大きく動いた。
警察は、近所に住む30代の女が事件に関与した疑いがあるとみて、任意で
事情を聴くとともに、自宅マンションを捜索した。
女の自宅は、事件があった市営団地からおよそ600メートル、徒歩で10分ほどの距離。
事件があった時間帯に、この女が、現場近くの複数の防犯カメラに映っていたという。
近所の住民は、「ショックですね。誰がそんなことするのかね」、
「向こうで(事件が)あったいうのは、きのう聞いて。何の恨みがあって、
そんなことするんやろ」などと話した。
閑静な住宅街で起きた、2つの殺人事件。
3日は、市営団地で、92歳の岡本 ユキヱさんが死亡した。
その1週間前には、400メートルほど離れた住宅で、81歳の越智 サツキさんが
殺害されているのが見つかっている。
この2つの事件には、奇妙な共通点が。
1つ目の共通点は、2人の被害者が、介護を必要としていた高齢者という点。
亡くなった岡本 ユキヱさんを知る人は、「デイサービスに、車いすで車に
乗り込むところを見たことがある。息子さん、介護してたから」などと話した。
92歳のユキヱさんを、70歳の長男・久行さんが介護していたという。
また、4月26日に殺害された越智さんも、女性ヘルパーの訪問介護を受けていた。
そして、2つ目の共通点。
凶器とみられる刃物が、いずれも現場に残されいた。
さらに、3つ目の共通点も。
事件は、いずれも、水曜日に発生している。
2つの事件は、同一犯による凶行なのか。
市営団地近くに住む人は、「『青っぽい服装で、スカートをはいている人を
見ませんでしたか?』って、警察に聞かれた」と話した。
3日の事件後、警察が行方を追っていた、水色の服でタオルを持った中年の小柄な女。
そして4日、捜査線上に急浮上した30代の女。
女の自宅は、1週間前、越智 サツキさんが殺害された住宅からも、
わずか200メートルの距離だった。
4月26日の事件のあとも、現場近くの防犯カメラに、この女の姿が映っていたという。
警察は、3日の事件で、女から任意で事情を聴いていて、容疑が固まり次第、逮捕する方針。
また、4月26日の事件についても、関連を慎重に調べている。