君津市消防本部は25日、同市坂田で6日に発生した民家火災で、消防署本署第1救助隊の戸田拓也消防士長(29)が全身にやけどを負い、23日に死亡したと発表した。同市消防本部の消防職員が殉職したのは初めてという。
消防本部によると、6日午前6時5分ごろに民家火災の119番通報があり、救助隊は同6時15分ごろ現場に到着。要救助者がいるとの情報を受け、
戸田消防士長を含む救助隊員2人が屋内を捜索していて、急激な黒煙にまかれ、戸田消防士長の所在が不明になった。
戸田消防士長は台所付近で倒れている状態で見つかり、病院に搬送されたが、23日午後に死亡した。
捜索開始時は、火炎は確認されず、白煙がうっすらと漂っている状態で、隊員と外部を結ぶ確保ロープと、援護注水はなかったという。
消防本部は、当時の判断などについて、内部調査に加え外部有識者を招いて検証するといい、「再発防止策を検討し、安全管理の徹底に取り組む」としている。
この火災で木造平屋建て約56平方メートルが全焼し、焼け跡から家主の男性=当時(78)=の遺体が見つかった。
配信 2017年4月26日 10:17
千葉日報
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/403856