民間調査会社の東京商工リサーチが10日発表した2016年度の全国企業倒産件数は、15年度比3%減の8381件だった。
8年連続で前年を下回り、1990年度以来26年ぶりの低水準だった。上場企業の倒産も26年ぶりにゼロだった。
国内景気の緩やかな回復で財務状況が改善した企業への貸し出しが増えたことが倒産件数の減少につながった。
産業別での倒産件数は全10業種の内、7業種で前年度を下回った。建設業の倒産件数は1581件と8年連続で減少し、1990年度以来の低い水準だった。
製造業と小売業も8年連続で減少した。中国景気の減速による倒産件数は84件と15年度比で3割減少した。
一方で人手不足が原因の倒産件数は310件と15年度(321件)と並んで高水準だった。
上場企業の倒産件数は26年ぶりにゼロだった。
月間でも3月まで18カ月連続で倒産が発生しておらず、「円安で輸出企業の業績が持ち直したほか、株式や債券市場での安定も好影響を与えている」(東京商工リサーチ)という。
負債総額は4%減の1兆9508億円と2年ぶりに前年度比マイナスだった。
昨年11月に特別清算を申請したパナソニックプラズマディスプレイ(負債額5000億円)1社で負債総額の4分の1を占めたが、全体としては負債額1億円未満の小規模倒産が中心だった。
同時に発表した3月の倒産件数は、前年同月比5%増の786件と3カ月ぶりに増加に転じた。
産業別に見ると全10業種のうち卸売業や情報通信業、運輸業、サービス業など6業種で前年同月を上回った。
一方で負債額100億円以上の大型倒産が前年同月よりも少なかったため、負債総額は5%減の1668億円にとどまった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
配信 2017/4/10 13:00
日本経済新聞 ニュースサイトを読む
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL10HM2_Q7A410C1000000/
参考ソース
16年度の上場企業倒産ゼロ 実現すれば26年ぶり 商工リサーチ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL31HJB_R30C17A3000000/
8年連続で前年を下回り、1990年度以来26年ぶりの低水準だった。上場企業の倒産も26年ぶりにゼロだった。
国内景気の緩やかな回復で財務状況が改善した企業への貸し出しが増えたことが倒産件数の減少につながった。
産業別での倒産件数は全10業種の内、7業種で前年度を下回った。建設業の倒産件数は1581件と8年連続で減少し、1990年度以来の低い水準だった。
製造業と小売業も8年連続で減少した。中国景気の減速による倒産件数は84件と15年度比で3割減少した。
一方で人手不足が原因の倒産件数は310件と15年度(321件)と並んで高水準だった。
上場企業の倒産件数は26年ぶりにゼロだった。
月間でも3月まで18カ月連続で倒産が発生しておらず、「円安で輸出企業の業績が持ち直したほか、株式や債券市場での安定も好影響を与えている」(東京商工リサーチ)という。
負債総額は4%減の1兆9508億円と2年ぶりに前年度比マイナスだった。
昨年11月に特別清算を申請したパナソニックプラズマディスプレイ(負債額5000億円)1社で負債総額の4分の1を占めたが、全体としては負債額1億円未満の小規模倒産が中心だった。
同時に発表した3月の倒産件数は、前年同月比5%増の786件と3カ月ぶりに増加に転じた。
産業別に見ると全10業種のうち卸売業や情報通信業、運輸業、サービス業など6業種で前年同月を上回った。
一方で負債額100億円以上の大型倒産が前年同月よりも少なかったため、負債総額は5%減の1668億円にとどまった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
配信 2017/4/10 13:00
日本経済新聞 ニュースサイトを読む
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL10HM2_Q7A410C1000000/
参考ソース
16年度の上場企業倒産ゼロ 実現すれば26年ぶり 商工リサーチ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL31HJB_R30C17A3000000/