産経ニュース、2017.4.5 20:43更新
http://www.sankei.com/life/news/170405/lif1704050049-n1.html
天皇、皇后両陛下が5日、国賓として来日中のスペイン国王フェリペ6世夫妻を皇居・宮殿での歓迎行事、宮中晩餐(ばんさん)会でもてなされた。両陛下にとっては、50年以上にわたる現皇室とスペイン王室の絆を再確認される一日となった。
両陛下と同国王室の交流は、昭和37年に来日した前国王カルロス1世夫妻を東宮御所に招かれたことに始まる。その後、両陛下、前国王夫妻が両国を往来しながら親交を温めてきた。
晩餐会で、陛下は「王室の方々から心のこもったおもてなしを頂き、各地で貴国民の温かい歓迎を受けたことを懐かしく思い起こします」と振り返られた。
現国王フェリペ6世も皇太子だった平成2年に天皇陛下の即位の礼に参列。2014(平成26)年の即位後、アジアで最初の訪問国に今回の日本を選んだ。
3月28日、栃木県で高校生ら8人が死亡した雪崩事故へのお悔やみのメッセージが国王から陛下あてに届けられた。5日の歓迎行事後の会見で、陛下が謝意を伝えられると、国王は「困難なときであるからこそお互いが寄り添うことが大事」と応じたという。