2024年7月5日午後 7:44 GMT+91
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/3CX5E5WGFNKW7LAEUQRAGZZLC4-2024-07-05/
4日投開票の英総選挙を受けて次期首相に就任する見通しとなった労働党のスターマー党首は、選挙運動で与党・保守党の「14年間にわたる経済の失敗」を批判してきたが、低迷する経済を手早く立て直す「魔法の杖」が次期政権にあるわけではない。
同国では保守党政権が発足した2010年以降、国民の生活水準が向上しておらず、新型コロナ後の景気回復ももたついている。
公共サービスは疲弊し、インフレが家計を直撃し、住宅が不足する中、企業マインドも冷え込んでおり、スターマー氏には労働党が圧倒的多数を占める議会を通じて、国内に漂う沈滞ムードを打破するよう求める圧力が強まるとみられる。
だが、英国の公的債務残高は国内総生産(GDP)の100%近くに達しており、国民の税負担は第2次世界大戦直後以来の高水準にある。
スターマー氏は事態を好転させるには時間がかかると強調。投票日の数日前に「国を前進させるには非常に厳しいことをする必要がある。魔法の杖はない」と有権者に語っている。
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