・ミャンマーで村上春樹人気 対外開放で世界トレンドに若者注目
ミャンマーで世界的な人気作家、村上春樹さんの作品が多くのファンを獲得している。長期にわたった軍事政権から2011年に民政移管し、対外開放で外国の文化に触れる機会が増え、若者が新しい文学や世界のトレンドに目を向け始めたことも人気の背景にある。
「お客さんから、村上さんの本はあるかとよく聞かれます」。最大都市ヤンゴンの書店で、女性店員が日本で17年に出版された長編小説「騎士団長殺し」のビルマ語版を書棚から取り出した。他にも小説「羊をめぐる冒険」など数冊が置かれていた。
別の書店を経営する女性によると、数年前から村上作品の人気が高まり、特に20〜30代の間で読まれている。
軍政時代の厳しいインターネット規制は撤廃され、スマートフォンと共に会員制交流サイト(SNS)の利用が一気に普及。一部の村上ファンの間ではフェイスブックなどで「作品を読んだ」とアピールすることがはやっている。
書店経営の女性も村上ファンで「登場人物の孤独な気持ちが理解できた。私も時々、同じような寂しさを感じる」と打ち明けた。内容が難解な部分もあるが「作中の人物と話しているよう」で新鮮に感じたという。
村上作品約10冊を含め、70冊以上の日本の書籍をビルマ語に翻訳した作家、イェ・ルウィンさんは、村上さんのデビュー作「風の歌を聴け」を読み、「新しい書き方だ」と衝撃を受け、すぐにビルマ語に翻訳。「騎士団長殺し」は英語版より早く出版にこぎ着け、現地紙などが取り上げた。
「良い文学は何度読んでも新しい感じが出てくる」。村上作品はまさにそうだと話し、大好きな文豪に重ねて「現代の夏目漱石だ」と絶賛した。(ヤンゴン 共同)
関連:A literary sun is rising over the Golden land
https://www.mmtimes.com/news/literary-sun-rising-over-golden-land.html
(騎士団長殺しを翻訳した翻訳者Ye Mya Lwin氏)
2019.2.21 06:20 SankeiBiz
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/190221/mcb1902210500008-n1.htm
ミャンマーで世界的な人気作家、村上春樹さんの作品が多くのファンを獲得している。長期にわたった軍事政権から2011年に民政移管し、対外開放で外国の文化に触れる機会が増え、若者が新しい文学や世界のトレンドに目を向け始めたことも人気の背景にある。
「お客さんから、村上さんの本はあるかとよく聞かれます」。最大都市ヤンゴンの書店で、女性店員が日本で17年に出版された長編小説「騎士団長殺し」のビルマ語版を書棚から取り出した。他にも小説「羊をめぐる冒険」など数冊が置かれていた。
別の書店を経営する女性によると、数年前から村上作品の人気が高まり、特に20〜30代の間で読まれている。
軍政時代の厳しいインターネット規制は撤廃され、スマートフォンと共に会員制交流サイト(SNS)の利用が一気に普及。一部の村上ファンの間ではフェイスブックなどで「作品を読んだ」とアピールすることがはやっている。
書店経営の女性も村上ファンで「登場人物の孤独な気持ちが理解できた。私も時々、同じような寂しさを感じる」と打ち明けた。内容が難解な部分もあるが「作中の人物と話しているよう」で新鮮に感じたという。
村上作品約10冊を含め、70冊以上の日本の書籍をビルマ語に翻訳した作家、イェ・ルウィンさんは、村上さんのデビュー作「風の歌を聴け」を読み、「新しい書き方だ」と衝撃を受け、すぐにビルマ語に翻訳。「騎士団長殺し」は英語版より早く出版にこぎ着け、現地紙などが取り上げた。
「良い文学は何度読んでも新しい感じが出てくる」。村上作品はまさにそうだと話し、大好きな文豪に重ねて「現代の夏目漱石だ」と絶賛した。(ヤンゴン 共同)
関連:A literary sun is rising over the Golden land
https://www.mmtimes.com/news/literary-sun-rising-over-golden-land.html
(騎士団長殺しを翻訳した翻訳者Ye Mya Lwin氏)
2019.2.21 06:20 SankeiBiz
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/190221/mcb1902210500008-n1.htm