カタールの国家人権委員会が、サウジアラビアがハッジ(大巡礼)とウムレ(小巡礼)を、政治の道具にしていると主張し、それに対し国際的な手段に訴えると発表した。
カタールの国家人権委員会から行われた書面発表によると、同委員会のアリ・ビン・サミヒ・アル・マッリ委員長が、欧州連合(EU)のジャン・フィゲル・宗教の自由担当者と会談した。
マッリ委員長は会談で、サウジアラビアが3年にわたり、カタール国民とカタール在住の人々の巡礼に対するいくつかの妨害行為をしており、その件に関して前向きな取り組みを一切していないと述べた。
サウジアラビアが宗教を政治の道具にしていると主張したマッリ委員長は、サウジアラビア政府のこの行為に対し、近く欧州議会とユネスコに申請して法的措置を講じると述べた。
マッリ委員長は、「今見受けられることは、我々が、宗教の自由を妨害する差別行為の類と直面しているということだ。湾岸諸国の人々の間にはイデオロギー上の和解があるにもかかわらず、サウジアラビア政府が行っている政治は、政治的不和がもたらした差別の類を招いた」と話した。
2018年7月にもサウジアラビアによるカタール国民の巡礼を妨害を解消するよう国連当局に書簡を送付したマッリ委員長は、巡礼の季節が近づいているにもかかわらず、カタールからサウジアラビアへの直行便が禁止されたままであり、両国間の陸の国境が閉鎖されており、巡礼者がそこからサウジアラビアに入国する許可を得られておらず、巡礼者の電子登録手続きも行われていないと注意を促した。
それを受けて、サウジアラビアの巡礼省から書面発表が行われ、カタール国民の巡礼者候補がカタールに属していない航空会社とジッダにある国際アブドゥルアジズ国王空港を利用することができると伝えられた。
サウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、エジプトの政府は、2017年6月5日にカタールとの国交を全面的に断絶し、湾岸諸国に危機が生じた。(2019年2月20日)
・Legal action to be taken against Saudi violations and ban on Hajj, Umrah for Qatar, says NHRC Chairman
https://www.iloveqatar.net/news/general/legal-action-to-be-taken-against-saudi-violations-and-ban-on-hajj-umrah-for-qatar-says-nhrc-chairman
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20.02.2019 TRT http://www.trt.net.tr/japanese/shi-jie/2019/02/20/katarugasauziwo-zong-jiao-wozheng-zhi-nodao-ju-nisiteiru-tofei-nan-1149255