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2018/10/14(日) 19:14:47.06ID:CAP_USER9月中旬からアメリカ中を釘付けにしてきた最高裁判事候補のブレット・カバノー氏が米連邦議会上院での最終採決を経て承認された。カバノー氏は、「承認50、反対48」という僅差で 、トランプ大統領と共和党が望んでいた通り、最高裁判事として承認された。
カバノー氏をめぐっては承認過程で、1980年代初頭に当時高校生だった氏から性的暴行を受けたという告発が浮上し、この3週間、米メディアのトップニュースを独占してしてきた。
9月27日の上院司法委員会における告発者・クリスティーン・ブラゼイ・フォード教授とカバノー氏両者の証言、「FBI(連邦捜査局)による捜査を経るまで最終採決延期」という28日の司法委での急展開、それから1週間内でのFBIの捜査、そして10月6日の最終採決に至るまで、視聴者にとっても、あたかもリアリティTVの中で生きているような日々だった。
たった9人面談でFBI捜査打ち切り
現在上院100人のうち、共和党は51人、民主党は49人。過半数を占める共和党の51人がカバノー氏を承認すれば、彼は最高裁判事になるという状況だった(50対50に割れた場合には、ペンス副大統領の票が勝敗を決する)。
共和党には最後までカバノー氏への支持を留保する数人の議員たちがいた。このうち2人以上がカバノー氏への反対票を投じ、民主党が1人残らず反対した場合にのみ、承認はされない。だから、反対する共和党議員が果たして2人以上いるのか、民主党が一枚岩なのかが注目されていた。
FBIの報告の内容は公表されておらず、共和党と民主党が1時間交代で報告書がある部屋に出向いて読んだ。共和党上院議員たちの大多数は、報告書の内容にについて「報告は満足できる」とし、カバノー氏への変わらぬ支持を表明した一方で、民主党はFBIの捜査を不十分と主張、もっと時間をかけた入念な捜査を要求した。
FBIが1週間でインタビューした相手は9人 。その中にはカバノー氏本人も、告発したフォード教授も教授の夫もセラピスト、数多くのカバノー氏の友人らも含まれていない(FBIがインタビューした人、しなかった人のリストはこちら)。
捜査の結果、最後まで承認を決めかねていた3人の共和党議員のうち、1人が反対に回ったが、賛成多数で承認は認められた(ちなみに民主党からも1人、承認賛成者が出た)。
・承認反対のデモで300人以上が逮捕
10月6日午後、カバノー氏の承認が正式に確定すると、トランプ大統領は、「カバノー氏は長年にわたって卓越した最高裁判事となるだろう。彼ほど清潔な、何一つ問題のない人間は滅多にいない。FBIはいい仕事をした」と満足げに述べた。
ワシントンの最高裁や上院付近では1日中デモが行われ、この1週間で合計300人以上が逮捕された。
・一度任命されたら終身職の最高裁判事
日本から見ると、今回のアメリカでの大騒ぎは謎に映るかもしれない。日本の市民の間で最高裁判事が話題になることはまずない。
・なぜアメリカではそんなに最高裁が重要なのだろうか?
アメリカも日本と同じように三権分立に基づいているが、アメリカの最高裁の持つ力は強大だ。人工妊娠中絶、同性婚、死刑、宗教、表現の自由、移民、銃規制、環境規制、プライバシー保護など、生命、人権、ライフスタイルなどの価値観に関わる幅広い問題についての判断を下す役割を持つうえ、法案を無効にしたり、大統領の権力すら制限できたりするからだ。2000年の大統領選におけるブッシュ対ゴアの接戦の結論も、最高裁が出した。
さらに最高裁判事は選挙の洗礼は受けず、一旦任命されれば終身制である。病気や死亡、本人の意思による引退、弾劾がない限り、一生安泰なのだ。現在53歳のカバノー氏が最高裁判事に就任すれば、おそらく30年以上にわたり最高裁の判決に影響を及ぼすと予想される。
カバノー騒ぎの最中から、「最高裁判事は弾劾できるのか?」ということも話題になっている。詳しくは省くが答えはイエスで既に署名運動も始まっている。だが、これは大統領を弾劾するのと同じくらい難しい。
オバマ時代に“奪われた”判事席
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Oct. 10, 2018, 05:30 Business insider
https://www.businessinsider.jp/post-177005